特別養護老人ホームには、二つのあるあるがあります。
一つ目のあるあるは、利用者が突然居なくなってしまうことです。基本的に特別養護老人ホームでは、複数人の利用者に対して、一人や二人の職員が対応をしています。ですから、普通に歩ける利用者が、目を話したすきに他のフロアへ行っていたり、場合によっては施設から出ていったりする事がよくあります。色々と好奇心旺盛な利用者は、施設の中を歩き回ったりするものですので、これから介護職員として働く方は注意しましょう。もちろん、利用者が施設から居なくなってしまえば、その捜索が必要ですし、地域によっては地域放送でアナウンスをしてもらわなければいけないこともあります。色々な人に面倒がかかりますので、自身が管理しているユニットの利用者には目を離さない事です。ちなみに、どうしても目が離せないときには、他の利用者とお話をしてもらって、その場に居てもらったりする方法も有効です。
そして、二つ目のあるあるは、認知症高齢者の不穏とその対応です。普通の利用者でも喧嘩することはありますが、認知症の不穏は対応が難しくなります。突然、他の利用者に手を上げてしまう場合もあれば、職員の言うことを全く聞いてくれなくなってしまうことも多いようです。こればかりは、対応になれたベテランでないと対応が難しくなってきますので、沢山経験を積んで不穏な利用者もうまく対応できるようになる必要があります。